「切りかえができない」に対処する手立て
自分から行動を切りかえることができない子どもは、1つの考えや思いにこだわり、そこから抜け出せない場合があります。本人がどうしてよいかわからないときには、周囲の者が別の視点を与えたり、気持ちの切りかえをしてあげることが支援となります。どんな方法がより効果的なのか、日頃の観察や指導の中で探っておくと、計画を立てる際の有効な手立てとなります。
|
◎ 切りかえをしやすくする手立て
・ 行動の優先順位を確認する。
・ 事前にスケジュールの確認をし、行動の見通しを立てる。
→ 「後で」や「今後」とはどれくらい?( 次時 今日 明日 来週 来月 )
→ 知らせる方法は? ( 口頭で 文字で 絵で 動作化で )
・ 行動の終了の予告をする。
→「あと1分」などと残りの時間を知らせる。
→ チャイム、タイマー、音楽などの利用。
・ 環境の整備をする。
→ 刺激となる事物や原因を取り除く。
・ 次の行動を知らせる。
→ 2択または3択で、行動を選ばせる。
→ 言語化して伝える。本人を理解している担任や友だちの声かけ。
→ 文字や絵・写真などの、視覚的刺激を活用する。
→ 明瞭に、短く、分かりやすく話す。
・ 合い言葉をつくる。
→「5,4,3,2,1」(カウントダウンをする。)
→「仕方がない。」「そういうこともあるんだ。」「○○さんとの約束だよ。」
・ きっかけを与える。
→ 手を少し引く・背中をさわる・立たせる
・ ごほうびを与える。
→ シール・好きな活動・具体的なほめ言葉
戻る