「パニック(興奮状態)」に対処する手立て 
パニックは「先の見通しがつかない不安」が引き起こします。ですから、今後のスケジュールやトラブル回避についての見通しをつけさせてあげることが、主な手立てになります。
 パニックが起きてしまった場合は、まずは落ち着かせることが大切です。
 
◎ 起こさせないための手立て
 ・ 突然の変更は避ける。
 ・ 事前にスケジュールの確認をして、行動の見通しを立てる。
    → 「後で」や「今後」とはどれくらい?( 次時 今日 明日 来週 来月 )
    → 知らせる方法は? ( 口頭で 文字で 絵で 動作化で )
 ・ 予想されるトラブルについて,その対処の仕方を前もって教える。
    → 教える方法は?( 口頭で 文字で 絵で 動作化で )
 ・ 望ましい行動がとれた(パニックが回避できた)時にほめる。
    → ほめる方法は?(口頭で シールで)
 ・ (特定の人でパニックを起こす場合)使う場所を分ける。席順を変える。
 ・ (感覚過敏の場合)不意に触ったり、不意に音や光などで刺激しない。
◎ 起きてしまったときの手立て
 ・ 制止させる。(声をかける)
    → 今後の見通しがつく言葉かけをする。
 ・ 落ち着ける場所で過ごさせる。
    → 廊下 空き教室 小部屋 本人の好きな場所   
 ・ 冷静に対応する。
 ・ 学校内での連絡方法(誰が知らせ、誰が対応する)を決めておく。
 
※ 自分の思い通りにならない時に、泣き叫んだり、暴れたりする子どもがいますが、  この状態は「パニック」ではなく、「かんしゃく」です。この「かんしゃく」を収めよ うとして、何でも言うことを聞いてしまうと、「気に入らないときは、暴れればよい」 と誤った学習をさせてしまうことになります。つまり、「かんしゃく」への対応として は、基本的に「取り合わない」というスタンスをとります。

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