「授業中の離席」に対処する手立て
長時間集中したりじっとしていたりすることが苦手な子どもは、興味の対象が次々と変化してしまうことを自分では止められない障害をもっている可能性があります。このような子どもには、自分にできそうな具体的な目標を持たせることと、それに対するこまめな評価を与えることで、興味が持続しやすくなります。
 できることをさせ、どんな小さなことでもできたらほめるのが基本です。
 
◎ 離席を減らすための手立て
・ 「学習のきまり」(授業中は席に着く。用事があって離席するときは、先生に言う。  等)をクラス全体に教える。理由も教える。
・ 座席は、担任の近くで刺激の少ない場所にする。
・ 本人と授業中席についていられる時間を話し合い、目標をもたせる。
・ 約束の時間、席に着いていられたらポイントを与える。(ポイントがたまった時のご  ほうびも話し合っておく。)
・ 活動前の準備ができていたら具体的にほめる。短い時間でも、着席行為ができたこ  とをほめる。
・ 離席しなければならない時間を意図的に作って、気分転換させる。(係活動、グルー  プ活動等)
・ 今の学習活動が何であるかを視覚的にカードや板書で示し、何をやっているか分か  りやすくしておく。
・ 不得手な学習においてはやり方を個別に教え、どこまでやるかを具体的に示し、経  過を見届ける。
・ 授業の流れが単調にならないよう、メリハリのある授業を構成する。
◎ 離席してしまったときの手立て
・ 離席の理由を確かめる。着席して何をしたらよいかを具体的に示す。指示に従えた  らすかさずほめる。
・ 興奮しているときは無理に引き戻さず、本人の好きな場所で落ち着かせる。個別に
  支援が必要なときは、手の空く職員等の支援を求める。
・ 危険行為や迷惑行為につながる離席には、毅然とした態度で接する。

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