「整理整頓ができない」に対処する手立て
整理整頓をしようと思ってもうまくできない子どもには、物を管理する具体的な方法を教えて、その方法が続くように支援します。最初は持ち物すべてに気をつけさせるというより、ターゲットをしぼって、1つのことができたらほめて自信をつけさせることが大切です。
クラス全体で取り組むと、より効果的な場合もあると思われます。 |
◎ 散らかさないための手立て
・ 必要なものと不必要なものを区別し、最低限必要なものだけを用意させる。
・ 筆入れは、鉛筆が1本ずつ入るものを使用させる。
・ 授業に必要なものを知らせる。
・ 授業の後に、片づけの時間を取る。
・ 教科書や筆入れなどをしまう場所を具体的に決める。
・ 教科別や活動別に、必要なものを袋やファイル等に分けて入れておく。
・ 配られたプリントは、その都度、連絡袋にしまわせる。
◎ 言葉かけのくふう
・ 手順を1つずつ確認しながら示す。できてから、次へ進む。
(1回に1つの指示をする。)
「鉛筆を筆箱の中にしまいましょう。」
「できましたね。」
「次にのりをこの箱に入れましょう。」 |
・ 少しでも望ましい行動がとれた(整理整頓ができた)時には、必ずほめる。
・ 言葉かけと同時に、写真やイラスト等の視覚的資料を活用する。
※ 「朝のしたくできたかな」カード(資料)を使用した例
下校時に自分の机の上に置かせることで、翌朝登校してから何をしたらよいか気づかせることができた。「このカードを使ってみたい人は利用してね。」と全体に呼びかけて使用させたところ、「置くべき場所に片付ける」ことについて、クラス全体の意識が高まった。
(資料)朝のしたくできたかなカード
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