「集団に入れない」に対処するための手立て
集団に入れないことの背景には、主に「不安」があります。まずは、担任がその不安を共感的に理解しようとする姿勢をみせることが必要です。
不安になってしまう理由としては「見通しがもてない・自信がもてない」ことが、その大部分を占めると考えられます。それぞれの場面ごとに、本人に合った「見通しをもたせる・自信をつけさせる」ような手立てを考えていくことになります。 |
◎ 集団に入れるようにするための手立て
・ 学級内のルールが守られた、落ち着た雰囲気のあるクラスづくりをする。
(「ルール」についての対応に一貫性をもたせる。)
・ 本人の困り感をさりげなくクラス全体に伝え、周囲の理解を得る。
・ 困った時はどうしたらよいかを、事前に約束しておく。
(「先生に聞く」「友達に聞く」)
・ 得意な面を見つけ、できそうな仕事をさせる。できたら皆でほめる。
(クラスの一員であることを自覚させる。)
・ グループ内での役割をもたせる。
・ 関心のある活動に参加させる。(興味のある活動を授業に組み入れる。)
・ 本人をよく知っている友達と同じグループにする。
・ 1日の生活の流れや1時間の学習の流れを、視覚的に分かりやすく提示する。
・ コミュニケーションが苦手な児童に対しては、表情や動作を見ながら、個別に言 葉かけをする。
・ 本人と個別に約束や目標を話し合い、ポイントを与えるなどで励みをもたせる。
◎ 集団に入れないときは
・ 教室にいられなくなったときに避難できる場所、そこで対応できる職員を確保し ておく。
・ 段階的に参加する。
@ 活動している場所が見える所から見学する。
A 活動場所の近くに行って見学する。
B 部分的に参加する。
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